話し手と聞き手が聞いている声が違うのはなぜ?
発声中、以前投稿した内容の「本人が聞いてる声と聞き手が聞いてる声が違う」のは知ってるけど何故??という質問。 A. 発声してる本人と聞いてる人では、音の伝達ルートが違うから。 聞いてる人は、話し手の声が空気伝導して耳に届いて(外から鼓膜を通って)声を認識していま す。 話し手は、耳(外)から聞く声に加えて、自分の声(体内で生じた振動)が頭蓋骨を伝わって直接内耳の聴覚神経に届く音も認識します。 ちなみに、体内からの音はやや低音(250ヘルツくらい)をキャッチしやすいので、録音した声(ほぼ他人が聞いてる声)は自分が思ってるより高いっていう誤差があるのです^ ^


声はどうやって出るの?②
こんにちは~美姿声ピラティスインストラクターKyomiです。 声について、昨日の続きを書いて行きます。 ・息が声帯を振動させる 吐く息が声帯を振動させ、空気が通るときにブザーのような「ブー」といった音を出すのですが、普通、私たちは直接聞くことが出来ません。ここでは音の高低や強弱が作られます。 しかし、音色に変化はもたらせません。 ・声道で共鳴する 声の音色が作られる。声帯を通り抜けた息が口と鼻に分かれて共鳴のバランスを調節しながら声をつくります。共鳴する部分の形や大きさが人それぞれ違うので、声が人によって異なります。 ・声に舌・唇・顎・歯・頬の変化が加わって言葉を作る。 これらの形を変えることで、口の中で空気の当たる場所が変わるため音に変化をもたらせます。ここで子音や母音を作り分けています。 これらが発声のメカニズムです。 いつの間にか習得している言葉ですが、どうやってそう聞こえるように身体の中で作られてるのかを知ると面白くないですか?^^ ボイストレーニングでは、昨日の記事の①~④(今日の内容+呼吸)に対してアプローチしていきます。 ①と④は運


声はどうやって出るの?
こんにちは~美姿声ピラティスインストラクターKyomiです。 最近、「声」についての質問をよく受けるので、何回かに分けて声について書いていこうと思います。 まずは、みなさんが当たり前のように出している声はどうやって出ているのでしょう? ①息を吐く。 肺から気道を通って息が外に出ていきます。 ②吐いた息が喉頭にある声帯の閉じたところに当って、声帯を振動させ断続音(ブザーのようなブーといった音)を作ります。 ③その音が声道(咽頭(のど奥)、口腔(口)、鼻腔(鼻))を通り、その空間で共鳴をしていろいろな声になります。 ④共鳴してできた声に舌、唇、顎、歯、頬などの変化が加わり、さらに様々な声や言葉を作ります。 ①の息を吐くためには横隔膜が動く必要があります。 横隔膜は吸気筋なので、緩むことで肺の中の空気が外に出ます。 横隔膜の動きには胸郭(肋間筋など)はもちろんですが、コア(Core)と呼ばれるお腹周りの筋肉(背筋も含む)や骨盤底筋の動きも伴います。 運動と呼吸に深い関係があるのは分かって頂けるでしょうか? 細かく述べると全身に関わってしまいますが、特に